アメリカを舞台にしたリアリティある犯罪捜査ドラマ

オタク達の集まりが見ていて楽しい!

BONES(ボーンズ)-骨は語る-(以下ボーンズ)は、アメリカを舞台にした犯罪捜査をメインとしたドラマです。2005年から放送が始まり2017年に終了するまでに放送された話数は246回(シーズンは12まで)に及びます。シーズン毎に大きく話が変動するため、ここではシーズン初期の感想を述べたいと思います。ネタバレはありませんのでご安心ください。
女主人公のテンペランス・ブレナン博士は法人類学者として、遺体や人骨、ミイラから生前の情報を読み取ります。この博士は、天才的な頭脳を持ちながらも人との付き合いは苦手。現実主義で合理的な性格のためか、人の感情の変化には鈍感で周囲とは反発し合うこともしばしば。
完璧主義で職人気質、人見知りをしてしまいがちな人にとっては、ブレナン博士は感情移入しやすいかもしれません。実際見ていて社交的なブース捜査官よりもブレナン博士の方に感情移入してしまいました。(彼女のように天才的な頭脳は持っていませんが!)
クセモノは彼女だけではありません。彼女が勤める法医学研究所のジェファソニアン研究所には、昆虫胞子と鉱物が専門のホッジンズ博士と彼とセットで登場することの多い若手のザックや、肉体組織を扱うカミール所長などいわゆるオタク達がわんさか。
そんな彼らとは対称的な位置にいるのがブレナン博士の相棒のブース捜査官。また、ブレナン博士の親友で画家のアンジェラはちょうど中間的な所に位置する人間かもしれません。
見どころは何と言ったってブレナン博士とブース捜査官の、価値観の違いから来る衝突。二人とも遺体から真実を追求し犯人を捜すという共通のゴールを目指しているはずなのに、合理的なブレナン博士と人としての感情を大切にするブース捜査官はいつも意見が対立してしまいます。そのやりとりがテンポ良く丁寧に作られているため、見ている方もすんなりと感情移入できてしまいます(博士と捜査官、どちらに感情移入してしまうかは閲覧者次第!)。
ブース捜査官はブレナン博士をボーンズと呼んだり、研究所の科学者達を「スクインツ(目を細める人たち)」と呼び揶揄します。日本人にとっては馴染みのない言葉ですが、これはつまり科学に没頭する天才たちを変わり者呼ばわりした言葉です。そのスクインツのマニアックな会話は見ていてワクワクさせられます。逃亡した犯人を「骨格が違う(から犯人ではない)!」と断言するブレナン博士や、遺体に付着していた花粉や鉱石類を見て興奮し始めるホッジンズ博士など、まさにオタク達の集まりは見ていて楽しいです。
遺体を研究する設備は室内の中央に作られていて、色々なアングルから撮られているため見ていて分かりやすく、またそのセットはSFのようです。遺体なども細かく作られているため生々しく、実際の現場はこんな風なのだろうか、と考えさせられてしまいます。
もちろん研究所だけでなく現場など様々な所で物語が進められ、時には派手なアクションもあり静と動のバランスが見事に調和したドラマです。

登場人物はこの人たちを押さえておけばOK!

登場人物が多いボーンズですが、物語の中心となるジェファソニアン研究所に勤務する博士らから覚えると、混乱せずに見れます。話によっては外が舞台になることも多いですが、ここでは研究所に勤務する人物を中心に紹介します。
まず女主人公のテンペランス・ブレナン博士。彼女は天才的な頭脳を持つ法人類学者ですが、人気小説化という一面も持ちます。典型的な頭脳派かと思いきや全米ライフル協会の会員で、相棒のブース捜査官と行動を共にするときは何かと銃を持ちたがります。両親が行方不明であること、苦手な兄がいるという複雑な家族関係も、物語に関わってきます。兄の名はラス。
次にブレナン博士の相棒のシーリー・ブース捜査官。FBIの殺人捜査班の特別捜査官とだけあって筋骨隆々の逞しい男性です。いわゆるイケメン枠で、登場する時はスーツに身を包んでいますが、この姿がとにかくカッコイイです。職業上、硬派な性格ですが、結婚をしなかった元恋人と息子のパーカーがいたり、後述するカム所長とは元恋人同士など、意外と女性関係が豊富。
そしてブレナン博士の親友で良き相談者のアンジェロ・モンテネグロ。彼女の本業は画家で頭蓋骨から生前の顔を復元する役目を担っています。しかし愛嬌ある彼女の本領発揮はブレナンの相談に乗るときかもしれません。恋の話など思わずにやりとしてしまうネタは大抵彼女の担当です。
ジャック・ホッジンズ博士は、昆虫胞子と鉱物の専門家です。将来が有望視されている若手のザック・アディとコンビで登場することもしばしば。不可解な事件が起きるとこれは何者かの陰謀だ‥と説くなどオカルト好きな一面もあり、登場人物の中でも屈指のオタク気質かもしれません。
そして研究所をまとめる所長。シーズン1はダニエル・グッドマン博士が所長を務め、2からはカミール・サローヤン博士が務めます。カミール所長はブース捜査官の元恋人でカムという愛称で呼ばれることもあるので、二つの呼び名を覚えておくと良いでしょう。
研究所の人間などをサポートする心理学者も忘れてはいけません。ランス・スイーツ博士はブレナン博士とブース捜査官の心理分析を担当しています。他の登場人物を陰からサポートする人間ですが、シーズン7からブース捜査官と行動するシーンが増えました。シーズン初期はピンポイントで登場するためやや存在感に欠けますが、スイーツという覚えやすい名前です。同じく登場シーンが限られるもののブレナン博士に影響を与える重要人物の一人であるキャロリン・ジュリアン検事も覚えておくと良いです。
まとめると、テンペランス・ブレナン博士(あだ名はボーンズ)と確執のある兄ラス。彼女の相棒のシーリー・ブース捜査官と離れて暮らす息子のパーカー。研究所で働くブレナン博士の良き仲間達の画家アンジェロ・モンテネグロとジャック・ホッジンズ博士、若手のザック・アディ。彼らをまとめるダニエル・グッドマン所長とその後任のカミール・サローヤン所長(愛称はカム)。
陰からブレナン博士やブース捜査官をサポートする心理学者のランス・スイーツ博士、検事のキャロリン・ジュリアン。
ドラマ中は犯人やその付近の人間関係などがフォーカスされるため混乱しやすいかもしれませんが、基本的に研究所の人間を中心に覚えておくと混乱せずに見られます。

毎回捻りの効いたドラマだから連続して見たい!

ボーンズは一話完結型のドラマながらも毎回スリリングです。捻りの効いた脚本は落ちが読めなくていわゆるマンネリ化がありません。アメリカのドラマは大物監督がメガホンを取ろうと大物俳優を起用しようと、視聴率が取れないと容赦なく打ち切られてしまう厳しい世界です。そんな中12年間も放送し続けられたのは、やはりボーンズが面白いからというシンプルな理由に他なりません。
一度見た回も繰り返し見ると新たな発見があり、やはり見応えのあるドラマであるということが再確認できます。登場人物には皆、表の顔や裏の顔を持っているなど、人間らしさを丁寧に描写しているため、嘘くささがありません。犯罪捜査の面でもアメリカらしい表現には日本のドラマにはない魅力があり、違いを見比べるのも楽しいかもしれません。
ボーンズは一話完結型ですので比較的、無作為に見ても問題ありませんが、全体を通して繋がっているためシーズン1から順に見て行くのがベターです。衝撃のラストでシーズンを終えることも珍しくないので、ありきたりな感想ですが一度見ると続きが気になって仕方がありません。またドラマの中でも時は流れるため、きちんと登場人物も年を取って行きます。ある人物は去り、ある人物は結ばれるなどドラマの中で発生するリアリティある人生模様も見どころです。
そんなBONES(ボーンズ)-骨は語る-の動画を見れるのはhuluです。是非自分も科学者あるいは捜査官になったつもりで見てください。